矯正治療について|マウスピース型装置などを使い、ご希望に沿った精密な矯正治療を行なう千葉の高橋デンタルオフィス千葉矯正歯科ガイド

Orthodontics

矯正治療について

矯正治療とは

矯正治療とは

矯正装置によって歯を理想的な位置に動かし、歯並びを改善して噛み合わせを良くする治療方法を矯正治療といいます。
矯正治療をすると歯並びがきれいに見えるだけでなく、しっかり噛めるようになる、発音がより明瞭になる、歯を磨きやすくなって虫歯や歯周病のリスクを下げる、といったメリットがあります。
噛み合わせが正しくなることで、お口の健康を長く維持できるようになります。患者さまが将来にわたって食事やコミュニケーションを楽しめるよう、患者さまのご希望を伺いながら矯正治療を進めます。

子どもと大人、それぞれの矯正治療

子どもと大人、それぞれの矯正治療

大人は身体の成長がほとんど止まっていますが、子どもは発育中です。これが、矯正治療における子どもと大人の大きな違いになります。
大人になってからでも、歯を支える歯槽骨と歯肉が健康であれば、年齢に関係なく矯正治療を始めることができます。
子どもの場合は特殊な装置によって顎の成長をある程度コントロールできる可能性があり、抜歯せずに噛み合わせを調整できることがあります。
顎も成長している子どもの矯正治療では、治療を開始するタイミングが重要です。お子さまのお口の状態を拝見し、治療を始める適切な時期についてお話しますので、お気軽にご相談ください。

矯正治療の開始時期

乳歯(子どもの歯)のみの時期(乳歯列期)

乳歯(子どもの歯)のみの時期(乳歯列期)

4歳以下の子どもは、ずっと矯正装置をつけているのが難しい年齢です。そのため、装置をつけて歯を動かすような治療はできません。
5~6歳になると物事に対する理解力が高まり、言われたことをある程度守れるようにもなります。さらに永久歯も生えはじめるため、重度の出っ歯や受け口が見られる場合はこの時期から矯正治療を始める場合があります。
お口の中を拝見しただけでは、早期治療すべきか判断できないケースもあります。そのときはレントゲン撮影などの検査を行ない、歯や骨の状態などを詳しく調べて診断します。

乳歯と永久歯(大人の歯)がある時期(混合歯列期)

乳歯と永久歯(大人の歯)がある時期(混合歯列期)

一般的に、矯正治療を始めるのに適した時期と考えられます。まだ乳歯が残っている状態なので、主に永久歯をきれいに並べるためのスペースを作ります。
顎が小さいケースでは、顎骨の成長をある程度促すような治療を行ない、受け口の場合は前歯の噛み合わせを調整して上顎を成長させます。また、一部の歯並びだけを治療する場合もあります。

上下の顎のバランスを確認しながら、乳歯が永久歯に生え替わるのを待ちます。すべて永久歯になったら、歯を動かすための本格的な矯正治療に移ります。

永久歯が揃っている時期(永久歯列期)

永久歯が揃っている時期(永久歯列期)

すべての歯が永久歯になると、は本格的な矯正治療を始めるのに適していると考えられます。
性別により多少の差はありますが、永久歯列期になると上顎の成長はほとんど終わっています。一方、下顎は遺伝や骨格の要因によりまだ成長する可能性があるので、治療のスタートを遅らせることもあります。
永久歯列期の子どもは、受験などを控える時期にもあたります。学習や試験への影響がなるべく出ないよう、子どもの生活にも配慮しながら矯正治療を進めます。

永久歯が揃い、骨格的にも安定した大人になってからの時期

永久歯が揃い、骨格的にも安定した大人になってからの時期

大人(18歳以降)になると身体の成長はほとんど終わっており、骨格が安定しはじめます。お口の中も大きな変化はありませんが、引っ越しや結婚、出産など、大人にはさまざまなライフスタイルの変化があります。治療が長く中断しないよう、生活環境に合わせて治療計画を立てます。
大人の矯正治療には年齢制限がありません。患者さまが前向きな気持ちで治療を受けられるよう、不安や疑問などに丁寧にお答えします。歯並びが気になりましたら、お気軽にご相談ください。

矯正治療の種類

マウスピース型矯正装置による治療

マウスピース型矯正装置による治療

マウスピース型矯正装置は透明で薄い口にはめるタイプの矯正装置です。
お口に装着しても目立たないので、つけたまま外出しても周囲の人の目線がほとんど気になりません。
もうひとつの大きな特長が、ご自身で取り外しができることです。装置を外せば、お食事や歯磨きをいつもどおり行なえます。
「矯正装置が目立つのが気になる」「いつもどおり食事を楽しみたい」という方におすすめの治療方法です。より詳しい治療方法についてはこちらをご覧ください。

マウスピース型矯正装置
による治療
目立たない表側矯正

目立たない表側矯正

表側矯正とは矯正装置を歯の表側に接着しワイヤーの力で歯を動かす治療方法です。
さまざまな症例に対応できるスタンダードな矯正治療ですが、従来の装置は金属製なので口元が目立ってしまいます。
当院では、矯正装置のブラケット(歯に取りつける小さな部品)とワイヤーについて、それぞれ白いものをご用意しています。ホワイトブラケットとホワイトワイヤーを組み合わせた装置を使うことで、歯の色になじんで口元が目立ちません。このほかにも、審美的な装置を使ったさまざまな矯正治療を行なっています。

目立たない表側矯正
部分的な矯正

部分的な矯正

通常の矯正治療では、歯列全体を動かして噛み合わせや歯並びを整えます。一方の部分的な矯正は、気になる部分の歯だけをピンポイントで動かす矯正治療です。主に前歯の小さなズレや、すきっ歯などに適用されます。歯列全体を動かすよりも治療期間が短くなり、治療にかかる費用も抑えられるというメリットがあります。また、動かす歯が少ないので痛みも抑えられます。
患部の状態によっては、取り外しができる透明なマウスピース型矯正装置で治療できる場合があります。

部分的な矯正
小児矯正

小児矯正

子どもの矯正治療で使用する装置は、大きく分けて2種類あります。1つはお口の中につける装置で、もう1つは顔や頭につける大きな装置です。さらに細かく見ていくと、矯正装置には多くの種類があります。それぞれ効果や目的が異なるので、子どもの症状に合わせて適切な装置を選びます。
こちらでは、早期治療(歯を本格的に動かす前の治療)で使用される装置をいくつかご紹介します。子どもは骨がやわらかく成長段階にあるので、年齢や成長の具合などに合わせて適切な矯正治療を実施します。

小児矯正
歯科矯正用アンカースクリューを利用した矯正治療

歯科矯正用アンカースクリューを利用した矯正治療

矯正治療用の小さなインプラント(歯科矯正用アンカースクリュー)を矯正治療期間のみ顎骨に埋め込み、そのインプラントを固定源として周りの歯全体を移動させる矯正方法です。
さまざまな矯正治療と併用される治療方法で、効果的かつ効率的に歯並びを整えることができます。
一般的に奥歯を後方へ移動させることは非常に難しく、抜歯をして歯並びを整えるためのスペースをとる場合があります。しかし、歯科矯正用アンカースクリューを使用して矯正治療を行なえば、奥歯から後方へ移動できるようになり、抜歯をせずに治療できる可能性が上がります。また、動かしたい歯に対し柔軟に動かす力を加えられることから、治療期間も短縮しやすくなります。

矯正治療での抜歯・非抜歯

矯正治療での抜歯・非抜歯

当院では、まず抜歯をしないで矯正治療できる方法を考えます。それでも、歯や骨などの状態によっては歯を抜かなければならないこともあります。
抜歯の可能性があるケースとして、小さい顎に大きな歯が生えているためにガタガタしている、歯並びはきれいなものの噛み合わせが大きくズレている、といったようなものが挙げられます。
もし、どうしても抜歯をしたくないとお考えの場合は、矯正治療ができないこともありますのでご了承ください。

不正咬合の種類

歯が重なっている、または顎の位置のズレなどによって歯が噛み合っていない状態を不正咬合といいます。
不正咬合の原因としては、骨格のように先天的なもののほか、舌や噛み方の癖、それにお口のケガや病気のように後天的なものなど、さまざまなものが考えられます。
不正咬合には、次に挙げるような種類があります。

叢生

叢生

歯が重なっているなどして歯列が乱れている(乱ぐい歯、八重歯)

上顎前突

上顎前突

上顎全体、または上の前歯が前方に出ている(出っ歯)

下顎前突

下顎前突

下の歯が上の歯よりも前に出ている(反対咬合、受け口)

開咬

開咬

口を閉じると前歯が噛み合わない(オープンバイト)

過蓋咬合

過蓋咬合

噛み合わせが深すぎて下の前歯が見えない(ディープバイト)

空隙歯列

空隙歯列

歯間のすき間が広い(すきっ歯)

●矯正治療にともなう一般的なリスク・副作用

・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
・治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生え揃っている場合は、一般的に1年半~3年を要します。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~2年、永久歯がすべて生え揃った後に行なう第2期治療で1~2年半を要することがあります。
・歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
・装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
・治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
・歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
・ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
・ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
・治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
・治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
・問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
・歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
・矯正装置を誤飲する可能性があります。
・装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
・装置を外した後、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
・装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
・顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
・治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
・加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
・矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。

●マウスピース型矯正装置による治療にともなう一般的なリスク・副作用

・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・正しい装着方法で1日20時間以上使用しないと、目標とする治療結果を得られないことがあるため、きちんとした自己管理が必要になります。
・ご自身で取り外せるため、紛失することがあります。
・症状によっては、マウスピース型装置で治療できないことがあります。
・お口の中の状態によっては、治療計画どおりの結果が得られないことがあります。
・装着したまま糖分の入った飲料をとると、虫歯を発症しやすくなります。
・治療によって、まれに歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
・食いしばりの癖が強い方の場合、奥歯が噛まなくなることがあります。
・治療途中で、ワイヤーを使う治療への変更が必要になることがあります。
・お口の状態によっては、マウスピース型装置に加え、補助矯正装置が必要になることがあります。
・治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器です。日本では完成物薬機法対象外の装置であり、医薬品副作用被害救済措置の対象外となることがあります。

●部分的な矯正治療にともなうリスク・副作用

・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・前歯6本だけを治す方法なので、噛み合わせは改善できません。噛み合わせの改善を希望される方は、全顎の矯正治療が必要となります。
・症状によっては、でこぼこの前歯がきれいに並ぶスペースを確保するため、歯と歯の間を削る必要があります。しかし、エナメル質(歯の表面)を0.3~0.8mmほど削る程度なので、歯への支障はほとんどありません。
・前歯だけの治療となり動きが限られているので、症状によっては希望どおりに仕上がらないことがあります。

043-202-8241